7 STARS
「…起きるか?」
「力、入りません…。」
「起きたいなら手、貸してやる。」
そう言ってぶっきらぼうに差し出された手を汐織は見つめた。
そしてゆっくりとその手に自分の手を預ける。
汐織の手を包む大きな手がゆっくりと汐織を起こす。
背中に添えられた手も優しい。
起こされたと思ったら手が離れ、同じ手が今度は汐織の目元をぐいっとこすった。
「泣いてる。」
「え…?」
「怖かっただろ。」
何気なく発された言葉のせいで、汐織の涙腺は爆発した。
ぼろぼろと止めどなく流れ落ちていく涙。
しまいには声まであげてしまっていた。
「うわー…もうやだぁ…気持ち悪いっ…やだー!!うっ…ひっく…。」
拭いきれないと判断したのか、目元にあった齊藤の手はいつの間にか頭に移動していた。
リズムよくポンポンと頭を撫でられているうちに、少しずつ落ち着きを取り戻す。
齊藤は、汐織が泣き止むまで何も言わなかった。
「力、入りません…。」
「起きたいなら手、貸してやる。」
そう言ってぶっきらぼうに差し出された手を汐織は見つめた。
そしてゆっくりとその手に自分の手を預ける。
汐織の手を包む大きな手がゆっくりと汐織を起こす。
背中に添えられた手も優しい。
起こされたと思ったら手が離れ、同じ手が今度は汐織の目元をぐいっとこすった。
「泣いてる。」
「え…?」
「怖かっただろ。」
何気なく発された言葉のせいで、汐織の涙腺は爆発した。
ぼろぼろと止めどなく流れ落ちていく涙。
しまいには声まであげてしまっていた。
「うわー…もうやだぁ…気持ち悪いっ…やだー!!うっ…ひっく…。」
拭いきれないと判断したのか、目元にあった齊藤の手はいつの間にか頭に移動していた。
リズムよくポンポンと頭を撫でられているうちに、少しずつ落ち着きを取り戻す。
齊藤は、汐織が泣き止むまで何も言わなかった。