フルボッコ同盟
和馬の力がフッと抜けた。
「…そうか…君のお母さんも…。」
「いや、まだ決まったわけじゃありません。確証を持ちたくて。だけど昔の新聞かき集めるのはめんどくさいし。心苦しいのですが被害者に聞くのが手っ取り早いかと。」
「…最後の方が気になったけど…まあいいか。…では君と雄真は血が繋がっている可能性も?」
「いえ、私はもう生まれてました。小さいころの確かな記憶はないのですが…多分、母が襲われたときに私も現場にいて見ていた気がします。」
和馬は言葉を失う。
「…辛かったでしょう…。」
「小さかったので辛いとかはなかったと思います。ただひたすら怖いだけで。」
「…そう…。」