フルボッコ同盟

麗子は強い。

だけどどこか儚くて、消えてしまいそうだ。

真治は麗子を抱きしめた。

「…どうしたの?」

「俺が一生守ってやるからな。」

「なにそれプロポーズ?」

「かもしれない。」

「ふふ。」

麗子はただただ笑っていた。



それから月日は流れ、2人は結婚した。

「山村麗子…なんか変な感じね。」

「似合うと思うけど。」

「失敗したなあ。」

「何が?結婚したことが?」

「違う。植松真治の方がいいじゃん。」

「もう婚姻届出したじゃん。」

「そうね。」

麗子は笑った。

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