フルボッコ同盟
15、小西由香里という女



すべて思い出した。

いろんな気持ちがぐるぐる回って気持ち悪い。

だけど

だからといって

生活が変わるわけじゃない。

いつもと変わらない朝。

「翡翠、おはよう。」

いつもと変わらないお父さん。

「翡翠ー。ほっぺぷにぷにー。」

「あ、ほんとだー。」

「やめれ。」

いつもと変わらない友人。

「やあまあむうらあー!」

いつもと変わらない先生。

「あー、あれっすよ。先生の授業で習った『春眠なんちゃら』ですよ。」

いつもと変わらないテキトー。

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