フルボッコ同盟


そして放課後。

「唯。ケーキ食べに行こー。」

「ごめん、これから委員会。」

「そう。健一は?」

「悪り。今日早く帰んないといけないんだ。」

「そう。じゃあ私も帰るか。」

翡翠はまっすぐ帰ることにした。


だがしかし

「やべ。家にお菓子ねえわ。」

チャリで優雅に帰っている途中に思い出した。

ここから家までの間に店はない。

後戻りするのもめんどくさい。

考えながらチャリを漕いでいると…。

「あれ、翡翠先輩じゃないですか。」

「おお、少年。」

入学式のときに出会った1年生に声をかけられた。

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