フルボッコ同盟

「あら、大和。」

「お母さん!」

どうやら大和のお母さんらしい。

「その子彼女?」

「違います。」

「あ、ならお友達?」

「それも違うけど…まあそれでいいや。」

「そう、お友達ね。」

にこにこしていたお母さんは私の顔をじっと見てきた。

「もしかして…山村さんじゃないかしら?」

「そうですが。」

「やっぱり!口元がお母さんそっくり!」

…お母さん?

「え、お母さん翡翠先輩と知り合いなの?」

「あー…翡翠さんのお母さんの知り合いよ。そうだ、ちょっとうちに寄ってらっしゃい。お茶出すから。」

「え、」

「やったあ。」

思わぬ出会いでおやつにありつけた。

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