フルボッコ同盟
16、山村翡翠の旅
ある日の昼休み。
「雄真くーん。」
「げ。山村。」
翡翠は雄真の教室に向かっていた。
「ちょっといいっすか。」
「…ああ。」
2人は廊下に出た。
「…兄貴から聞いた。お前の母さんも被害者だったんだな。」
「もう聞いたんすか。お兄さんおしゃべりっすね。」
「…なんだその喋り方は。」
「今日はこのテンションでしたい話があるんすよ。」
「なんだよ。」
「まだ復讐したいと思ってるんすか。」
「…ああ。そうだな。」