フルボッコ同盟

バスに揺られること1時間4分、山奥の旅館に着いた。

「予約していた山村です。」

「山村様ですね。お荷物お運びします。」

案内されたのは見晴らしのいい和室。

「ごゆっくりどうぞ。」

早速畳に寝転ぶ翡翠。

「なあ。」

「何?」

「一部屋しかねえの?」

「うん。」

「一応男女だぞ。」

「だって雄真君来るかわかんなかったし。」

「来ないって言っても無理矢理連れて来たろうが。」

「まあね。それに二部屋とったら高いし。」

「まあお前さえよけりゃいいけどな。」

そのあと、運ばれてきた食事に2人は目を輝かせた。

< 177 / 211 >

この作品をシェア

pagetop