フルボッコ同盟
翌日。
「さあ、行くか。」
たくさんの荷物を抱えて翡翠は立ち上がった。
「昨日より荷物増えてねえ?」
「お土産買ったの。父さんと唯と健一に。」
「あ、ずりい。」
「多めに買ったから樋口家にもあげるよ。」
「さんきゅ。」
2人はまたバス移動。
着いたのは田んぼばかりのところだった。
「お母さんの地元この辺なんだけど。」
「ド田舎だな。」
「ほんとにこんなところで生活できるのだろうか。」
その時、
「…麗子ちゃん?」
「は?」
翡翠をじっと見つめるおばあさんがいた。