フルボッコ同盟
18、テキトー女と復讐男の結末
翌日。
2人はまた少しだけ散歩して帰りの電車に乗った。
「どうするよケータイ。」
「電源入れてみる?」
「恐怖だ。」
雄真は電源を入れてみた。
鳴り止まない着信音。
100件とはいかなかったが、86件のメールが入っていた。
「うわ。怖。」
「自殺するとでも思ったんじゃない?」
「3日後に帰るって送ったはずだけど。」
両親と兄に確かに一斉送信した。
それに比べて翡翠のメールは10件くらいだった。
「少ないな。」
「由香里さんに頼んでたから。お父さんに説明してって。」
「ずりい。つーか誰だよ由香里さんって。」
「お母さんの同級生。だって後で説明すんのめんどいじゃん。」
「ふーん。」