フルボッコ同盟

雄真は一瞬目を見開き、少ししてから笑った。

「そうだな。仕方ない。許してやるか。」

すべてふっ切れた笑顔だった。


「山村、ありがとな。」

「楽しかったね。」

「…そうだな。」

「山村さんはお迎え来るの?送ろうか?」

「いえ、来るから大丈夫です。」

「そう。じゃあ一緒に待ってようか?」

和馬がそう言うと翡翠は嫌そうな顔をした。

「いいよ。早く帰って家族団欒しろよ。」

「なんだその言い方は。」

「はは。じゃあ帰ろうか雄真。」

「ああ。…またな、山村。」

手を振って2人は帰って行った。

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