フルボッコ同盟

「先生は後藤さんをなんだと思ってるんです?」

「はあ?よくできた生徒だ。」

「そういうのがプレッシャーとなり、ストレスが溜まり、いずれ非行を招くことに…」

「何言ってんだ?」

「後藤さんは人間です。私も人間です。」

「それがどうした。」

「みんな違ってみんないいという、かの有名な人の言葉知ってます?」

「もちろん。」

「後藤さんみたいな人がいれば、私のような人もいる。それでいいんですよ。それでは。」

「え、おい、ちょっと待て!」

翡翠は素早く職員室を出た。

そして唯はそれを追いかけた。

< 22 / 211 >

この作品をシェア

pagetop