フルボッコ同盟
3、相良健一という男
「相良。」
「はい。」
数学のテスト、35点。
「やったあ!赤点免れたあ!」
「やったあ、じゃない!もっと頑張れ!」
「頑張りましたよお。」
相良健一、16歳。
なんと今回のテスト、1個も欠点ありません。
「見たか翡翠!俺の実力。」
翡翠の答案用紙の上部分の点数を覗いた。
「…42点…?」
「ふっ。残念だな。私の方が勝ってる。」
鼻で笑う翡翠。
「チキショー!あ、でもトータルでは俺の勝ちじゃん!」
健一は国語が異様にできていたのだ。