フルボッコ同盟

「…俺は喧嘩がしたかったわけじゃない。」

「はあ?じゃあなんでしたの。」

なんで…

「…俺は中学のときから喧嘩を売ったことなんてない。」

今まで買ったことはあるが売ったことはない。

初めて喧嘩したとき、もともと力が強かった俺はたまたま勝ってしまった。

それから一度も負けることはなかった。

どんなに相手が大勢でも。

だから目つけられて

こんなことになってる。

「なんだそれ。嫌々喧嘩してるみたいじゃん。」

「嫌々だよ。」

「はあ?」

翡翠は眉間にシワを寄せた。

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