フルボッコ同盟

「翡翠、単位大丈夫なのかな。」

唯の言葉は心配のものだが、顔は笑っている。

「大丈夫じゃなくね?つーかもういっぺん1年やればいいんだよ。俺ら先輩。」

高らかに笑う健一。

「相良、お前もヤバいぞ。テストずたぼろじゃないか。」

日本史の中山先生に言われる。

「うっそ!そこはナカヤンの権力でなんとか!」

「俺にそんな権力ねーよ。頑張らねえと山村と仲良く落第だな。」

「そんなあ。」

「つーかほんとに山村はヤバいからな。せめて授業にだけは出て貰わんとどうにもならん。」

先生は困り果てていた。

< 4 / 211 >

この作品をシェア

pagetop