フルボッコ同盟


ぐぅ〜


お腹が鳴った。

翡翠のお腹が鳴った。

「あ、私も腹減った。よし、帰ろう。」

「え!?待ってえ…。」

「泣くな。泣いても笑っても腹は減るんだ。だったら笑った方がいいでしょ。」

「へ、」

「一旦うちにおいで。お巡りはあてになんない。お腹いっぱいになったらまた交番に来ればいい。」

「…うん。」

「さあ行くか。」

ひすいお姉ちゃんの背中は、なんだか頼もしかった。

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