フルボッコ同盟

『友、どのグループ入んの?』

「…どうしよう。」

化学実験室に入ると、もうすでにだいたいの人が4人グループになっていた。

クラスの人数は36人だから余り物になる心配はないのだけれど。

今までよく話したことのある人たちはすでに座っている。

「あと1人…あー!楠木ー!俺らんとこ来いよー。」

「あ、相良くん。入れて。」

「おっけーおっけーここ座れ。」

相良くんは今までもちょこちょこ声をかけてくれていた。

「よろしくね、楠木くん。」

後藤さんは頼りになる。

「唯、健一、楠木、あとは頼んだ。私は夢の世界に入る。」

早速机に顔を伏せる山村さん。

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