フルボッコ同盟

「どうしてこんなところで寝てるんです?」

「眠いから。」

「確かにこの時間帯は眠いですね。山村さんは欲望に忠実ですね。」

「よく言われます。」

「でもね、今はそれで良くても社会に出ると通用しなくなりますよ。」

「わかってます。だから今は何も考えずに生きようと思って。」

「は?」

「おやすみなさい。」

翡翠はまた目を閉じる。

「そうですか。あ、山村さん、あなたちゃんと授業に出ないと落第しますよ。もうすぐレッドカードが出るので気をつけて。」

そう言い残すと丸井先生は出て行った。

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