フルボッコ同盟


授業後、翡翠と健一の頭には大きなたんこぶができていた。

「あんの暴力男め。」

「あんのジジイめ。」

2人が口答えをしたため、罰として準備室の掃除も課せられたのだ。

「隣の教室にケースひとつ運ぶくらい素直にやらないからよ。」

唯がため息をつく。

「楠木くん、ごめんね。こんなやつらに付き合わせちゃって。」

「いいよ全然。」

「よし、あとは3人に頼んだ。」

「「待てコラ。」」

隙あらば逃げようとする翡翠。

「ちゃんとやれ。」

「えー?」

< 61 / 211 >

この作品をシェア

pagetop