フルボッコ同盟
「はあ…。」
本日何度目かわからないため息をついた時、誰かが俺の前に立った。
「そこどいて。」
目が死んでる女子高生だ。
「やだし。俺が先にここ座ったんだし。」
「そこは私の特等席だ。どけ。」
パシッ
「痛!」
しばかれた。
どうしてわけのわからん女子高生にしばかれないといけないのか。
「そこどいて隣のブランコに座ればいいじゃない。」
「いや、お前が隣のブランコに座ればいいだろ!」
「そのブランコは私の特等席って決まってんのよ。」
「…意味わかんねえ。」
このままじゃラチが明かないと思った俺は隣のブランコに移った。