まず最初に向かったのは女子寮。寮、といっても年頃の男女が同じ建物内でうろつくなど不敬極まりない。男子は男子だけの男子寮を……女子は女子だけの女子寮を、というふうに別れている。


在学中の少年少女大半が、この寮制度を仕様しているのだ。寮に入るには普通の宿屋を借りる位の金額で仕様できる。今の時代、その程度の額を持ってない一家など以内くらい好景気だ。
それに、朝昼晩と美味しいご飯が毎日つき、生徒1人につき一部屋が配布されその部屋にはベッドは愚か、家内家具が全てそろっているいて、戸のない1LDKと化した広い部屋。


もちろん、厨房などもあるので自炊もできる。

この寮制度を仕様しないのは貴族や王族、ラルみたいな事情持ちしかいない。


ようやくの所で女子寮玄関前までたどり着いたラルは、玄関を開けるためイリアのポケットに入っていた寮に入るためのカードを翳す。

そして中に入り女子寮の管理人が居るであろう部屋をノックする。
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