小林惣一郎の初恋
「ヒロも一緒…」

「待ってろよ!今助けるから!!」

惣一郎は瓦礫を崩れないように退かした。

その作業を繰り返して30分程すると、ベッドが出て来た。

「隆夫!ベッドの下なのか?」

「あぁ~瓦礫が邪魔で…出られない…」

「待ってろよ!ヒロはどうした?さっきから声がしないぞ?」

「怪我はない…叫び過ぎて声がかれてるみたいだ…」

「叫び過ぎ?」

「少し揺れたあと、俺はヒロにベッドの下に引っ張り込まれた…
その後、俺が気付い時には、ガラガラの声でお前を呼んでたんだ…」
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