小林惣一郎の初恋
そこには誰の姿もなかった・・・。

「橘ぁ・・・」

惣一郎は泣き崩れた。

「惣・・・辛いだろうが・・・先を急ごう・・・もしかしたら、もう避難してるかも知れない・・・」

「分かってる・・・分かってるんだ・・・分かってるけど・・・なんで・・・なんでだよ・・・」

惣一郎は静かに立ち上がり、部屋を後にした。

再び3人は走りだした。

あと少しで、七瀬の部屋につくところだった。

ガタガタガタ・・・・・

余震が3人を襲った。
< 25 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop