小林惣一郎の初恋
自重が支えられず、滑り落ちただけだった…。

「大丈夫?」

「あぁ…とにかく早く出よう…」

「うん…」

そして、ホテルの出口に向かう2人…

ガラスのない動かない自動ドアをくぐり…
2人は外に出た。

「え~と…公園は…あっちだね…急ごう」

橘は走り出した。

「橘!走りったら危ないって周り瓦礫だらけだし…」

「大丈夫よ!急がないと皆が心配するから…」

…ミシッ…

小さな音が惣一郎に微かに聞こえた。
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