小林惣一郎の初恋
大きな揺れが2人を襲う。

足元の地面に亀裂が入る。

一瞬で亀裂は広範囲に広がり、地面は陥没した。

なす術もなく、2人は地面に飲み込まれた。

落ちながら惣一郎は見た……。

楓が外壁や落下する瓦礫に打ち付けられ……肉塊になる様を――

当然、惣一郎も外壁などに打ち付けられていた。

「か、楓…」

激痛が惣一郎を襲いながらも治癒と気力が惣一郎の意識を繋ぎ止めた。

そして、地面に叩きつけられ、惣一郎は意識を失った。
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