小林惣一郎の初恋

…激震…

『…地震だ…隆夫?…ヒロ?』

・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

目を開けると、何も見えなかった。

「隆夫!!!ヒロ!!!居ないのか!!!隆夫!!ヒロ!!!」

惣一郎は声にならない声で叫んだ。

そして、うっすらと目が闇に慣れて来た…

『…手…が…』

目の前には腕が転がっていた…

惣一郎の右腕は切断されていた。

左腕は身体の下敷きになっているだけだったようだ。

『動かないな…左腕は骨が折れてるから動かないのか?』
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