大好きな君へ。
「響くんだっけ?

その人美奈の話ちゃんと聞いてくれたんでしょ?

たぶんいい人だと

思うよ?」


「うん、、

お姉ちゃん‥

応援してくれるのっ?」


姉の顔は複雑だった。


――っやっぱ

応援はしてくれない

よね‥。


そう思ったとき

フッと笑って


「正直無謀だと思うけど

好きならしょうがないじゃない!!」

って言った姉が

目に入ってきた。


ああ。私はなんて

いい人たちに囲まれて


生きているんだろう。



杏里も、お姉ちゃんも、お母さんも、、、

みんな私を心配し、

応援し、いつでも

味方でいてくれる。


そんな人たちが

大好きだ。


「お姉ちゃん‥

あたし、頑張るね!」


いつの間にか

さっきまでの不安は

ふっとんでいて、

私の顔には笑顔が

戻っていた。


よし。明日からは


学校行こう。



そう決意して

部屋に戻った。
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