1番に君が好き
@好きに決まってるじゃん
中学3年の冬からあたしたちは付き合ってた。
神崎葵【かんざきあおい】(15)
彼は新沢陽介【にいざわようすけ】(15)付き合った時はすごい嬉しくて毎日彼のクラスに行って、笑って一緒に帰ってたくさん話をした。彼はいつも優しかった。ツラいときは黙ってそばにいてくれて、なきそうになると少し照れながら抱きしめてくれた。私はそんな優しさがあたり前だと思ってたんだ・・・。
「あおいー!今日どうすんの?」
「んー?友達とかえるよ~」
「・・・あぁそっかじゃぁな。」
「ばぃばい」
「ん」
私は最近陽介といつもこんな感じ。
そりゃぁ陽介は大好き。こうやってわざわざ迎えに来てくれるのもすごい嬉しい。でも、それが当たり前だと私は思ってる。・・・思ってた。その時まであたしは陽介の優しさに甘えすぎてたんだ。
私って馬鹿だなぁ。あんなに愛されてたことに今さら気づくなんて。