1番に君が好き
@別れ・・・
「陽介どうしたの?」
あたしは陽介に呼び出された。
「・・・別れて。」
「・・・え?」
「俺は付き合ってからもお前のこと好きだった。よく笑うお前とずっと一緒にいたいって思ってるよ。今だって。・・・だけど、お前は俺よりもっと釣りあう男がまだまだいると思う。だから・・・別れよう。」
「あ、あたしっ陽介のこと好きだよっ?・・・」
・・・言葉が詰まった。自分のことを好きでいてくれる陽介の気持ちの大きさを自分が背負っていく自信がなかったから。
陽介は微笑んで
「こんな形でごめんな。じゃぁ、幸せになれよ」
涙が頬を伝った。
「よ・・・陽介・・・っごめ・・・ヒッ・・く」
あんなに近くにあった陽介の背中が見えなくなる。
陽介ごめんね。本当にごめんね・・・。きっと・・・陽介も泣いてる。中学生の自分たちには何かが足りなかったんだって・・・。
さようなら。陽介・・・