一度目のくちづけは煙草のにおいがした
また、あの夢を見た
「あっつ‥‥」
あれから
3ヶ月が経った
高2の、夏
わたしは目をゆっくり開けた。
だいぶ寝ていたようだ
わたしは大量に寝汗をかいていた。
ベッドから起き上がると、まだ完全に起きていない頭を起こす。
「横須賀さん、大丈夫?」
保健室の先生、大西円香はわたしに問い掛けた。
「だいぶうなされていたみたい、汗びっしょりじゃない」
「あ、いえ、結構楽になりました
それにこんな暑かったら寝苦しいですよ、そりゃあ」
といいわたしは笑ってみせる。
彼女もほっとしたのか微笑んだ。