zinma Ⅱ
その『呪い』が。
なぜかカリアとファギヌを覆っている。
「なんで…………なんで…………」
ただ僕は、それを繰り返す。
「いつから…………っ」
それにカリアは、無表情で、答える。
「もう15年になる。」
15年。
僕の産まれた年。
じゃあ、僕に会ったときには、もう………
だけど、なぜ今。
「お前には、話しておかなければならない。」
タベタイ。
『選ばれしヒト』が騒ぐ。
タベタイタベタイタベタイ。
まるで、ノイズのように。
「私たちの過去を、聞け。」