もうひとつの卒業
「僕の方こそ、勝手に早苗先生の写真を、壁紙にしたりして・・・」


「どうして?」


「え?」


「どうして、私の画像を?」


「それは・・・。


素敵だったから」


「私が?」


「そう、早苗先生が、悲しげで、でも凛としていて。

素敵です」


「絵的に?」


「最初はそうだったけど、今は違うかもしれない」


「今は?」


「今は・・・。

今は、どうしようもなく、好きなのかも」


「私に何を求めているの?」


「わかりません。でも、気持ちを抑えきれない」
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