もうひとつの卒業
二人の親密さが、美鈴にはやっと理解出来た。

体の繋がりは心の繋がりよりも、ある場合では大切なのかもしれないと思った。

そして拓馬は私のことをどうして抱いてくれないんだろうと思った。


大事にされてるから?

じゃあ、この心の隙間は何?

満たされない心は?


美鈴は拓馬の体が、欲しくてたまらなくなった。


それがどんなものか、理解出来ずにいたけれど。


< 113 / 235 >

この作品をシェア

pagetop