もうひとつの卒業
練習が終わって美鈴を下宿まで送り、寮に帰る日々が続いた。

別れ際にキスをすることは、無くなった。



「みんなにしめしがつかないから」

というのが、拓馬が美鈴に示した理由だった。


美鈴は渋々納得した。
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