もうひとつの卒業
「心が離れた訳じゃないわよね?」

と美鈴は言った。


「そんなことはありえない」

と拓馬は言った。


でも、それは、早苗に対する操だった。

もう、美鈴とキスは出来ない。


後戻りの出来ないところまで来ていると、拓馬は改めて思った。
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