もうひとつの卒業
早苗は夏の日差しが妬ましかった。

明るく開放的な場所で、拓馬に抱かれたいと思った。

そして、愛撫するように写真を撮って欲しかった。


あんなに願っていたのに。


拓馬は側に居ない。
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