もうひとつの卒業
拓馬は一度だけ、早苗に電話をした。

風の無い、蒸し暑い夜だった。


体は激しい練習で、筋肉の疲労がピークに達していた。

しかし、神経だけは、飢えた肉食獣みたいに研ぎ澄まされた。

いつもの様に射精しても、なかなか寝付けなかった。
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