もうひとつの卒業
拓馬は勃起したペニスを握りしめる。

精液がもうそこまで来ている。

さらに握りしめると、波が引くみたいに一瞬だけ快感が遠のく。


拓馬は早苗の声に耳を傾ける。

早苗の泣いているような声。

拓馬と何度も呼んでいる。

愛していると繰り返している。

そしてそれが理解できる。

僕も愛していると。

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