もうひとつの卒業
大きな波が再びやってくる。

更に大きな波。

もう我慢できない。

拓馬はイキそうだと告げる。

早苗の声にならない声が、イキそうだとこだまする。


二人は同時に果てる。

熱帯夜の静かで激しい営み。


ぼんやりとした満足感が漂い、ゆっくりと着地する。

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