もうひとつの卒業
「私も勝ちたいわ。

勝てば全て上手く行く気がする。

目標を持って過ごす事が素敵」

「試合が終わったら、愛し合いたい。

泥のように交ざり合いたい」


「ええ。

すぐにでも」

「きっとだよ」

「ええ。

きっと。

すぐ入れて」


二人は勇気を出して、携帯を切った。


勇気を使わないと、朝まで離れられそうになかった。
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