もうひとつの卒業
宿泊したのは、早苗と美鈴が泊まった部屋だった。

以前と全く変わってなかった。

少しは痕跡みたいなものが、残っていれば良いのにと拓馬は思った。

三人の運命を大きく変えた場所。

そこが何の変化も無く、脈々と続いていることに、無情を感じた。

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