もうひとつの卒業
「妊娠出来ない体だと言われていたの」

早苗は手でまだ平らな腹を押さえながら言った。

早苗は遠くを見た。

しばらく沈黙が続いた。

そしてベッドに腰を降ろすとそれは語られた。



長い時間をかけて。


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