もうひとつの卒業
管理人のおじさんがいて、よくあめ玉をもらったわ。

その頃の私は屈託がなくて、誰にでも無防備で、誰とでもすぐに仲良くなれた。

いつも、仕事をさぼりに来るサラリーマンのおじさんとも友達だった。

もっとも、私が友達だと思っていただけで、むこうはただの人なつこい子供としか思っていなかったでしょうけどね。

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