もうひとつの卒業
拓馬からは毎日メールが届いた。


「元気?」

だとか

「今日もがんばろう」

だとかいう他愛の無いメール。



「拓馬は忙しいんだ」

と美鈴は思った。


実際、拓馬が入った寮には、中学のころの先輩が何人かいるし、小学校からからやってるバスケットボールも始めたようだった。
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