もうひとつの卒業
「七恵とはクラスが同じだからな。美鈴と同じクラスだったら良かったのに」

美鈴は急におかしくなって笑った。

拓馬は訳もわからずに笑った。

「拓馬は七恵の事が好きの?」

今度はストレートに聞いた。


「訳がわからないな。僕が好きなのは美鈴だけだよ」

「私のどこが好き?」

「頭の良いところとか、気さくなところ。あと僕を理解してるところ」

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