もうひとつの卒業
「好きな人が居るって答えたよ。そしたら、ああなった」

美鈴はホッとした。


拓馬が自分の名前を出さなかったことに。


「私と拓馬がつきあっていると七恵が知ったら何と思うだろう?七恵は信じるかしら?」

そう思うと嫌な気持ちになった。
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