もうひとつの卒業
二日後の朝、自分の下駄箱の中に手紙が入っているのを美鈴は見つけた。


生まれて始めてもらう「恋文」だった。


相手は、同じクラスの裕也で、どちらかというと控えめな男の子だったけど、その切々たる想いが文章から伝わり、美鈴はとても暖かい気持ちになった。
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