もうひとつの卒業
その日の夜に、美鈴は返事を書いた。


「気持ちは嬉しいが、好きな人が居る。出来れば、良い友達として付き合って行きたい」

そんな内容を、手紙にしたためた。


拓馬の名前はあえて出さなかった。

これは裕也と自分の二人の問題だと思った。

そして最後にメールアドレスを書いておいた。


特に深い意味は無かった。
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