もうひとつの卒業
「誰がそんな事を?」

「わからない。でも、ちょっと前からうわさになってたみたいで、僕も今日知ったんだ」

「私、知らないわ。つきあってない」

「知ってるよ。誰かがデマを流してる。裕也が、美鈴の下宿に泊まったって事になっている。
毎日、夜ばいしてるって」

美鈴はかぶりをふった。
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