もうひとつの卒業
早苗先生
二年生になると、美鈴と拓馬は同じクラスになった。
二人を冷やかす者は、もう誰もいなかった。
あの二人は将来結婚するんだろうと、誰もが思っていた。
美鈴の部屋のドレッサーの上には、小さなくつが片方有って、拓馬の部屋の机の上には、もう片方の小さなくつが置いてあった。
いつか生れて来る子供の名前まで決めていた。
それは、どこまでが本気かわからなかったけど、とても真剣だった。
二人を冷やかす者は、もう誰もいなかった。
あの二人は将来結婚するんだろうと、誰もが思っていた。
美鈴の部屋のドレッサーの上には、小さなくつが片方有って、拓馬の部屋の机の上には、もう片方の小さなくつが置いてあった。
いつか生れて来る子供の名前まで決めていた。
それは、どこまでが本気かわからなかったけど、とても真剣だった。